修学旅行といえば、国内の歴史スポットや、韓国・台湾といった近隣諸国が定番です。しかし、いま教育現場では「修学旅行=観光」から、「探究・国際理解・多様性教育」の時間へと、その意味が大きく変わりつつあります。
そんな中、いま注目を集めているのが「インド」への修学旅行です。
世界有数の人口を誇り、ITや宇宙開発で世界をリードするインド。一方で、貧困・格差・ジェンダー問題といった社会課題も共存する国です。この“光と影のコントラストが強い国”こそが、今の日本の中高生にとってかけがえのない「リアルな学び」をもたらしてくれます。
インド修学旅行で得られる“4つの教育的価値”
1. 生きたSDGs・グローバル課題に触れる
貧困、教育格差、ジェンダー問題、水・衛生、環境問題など、教科書で学ぶSDGsのテーマが、インドにはすべて現実として存在しています。現地のスラム訪問、NGOとの対話、公共交通での移動を通して、単なる“知識”が“自分ごと”に変わる瞬間を体験できます。
2. IT・スタートアップの最前線を体感
「世界のIT大国」として知られるインド。バンガロールやグルガオンでは、Google、Amazonなどの外資系大手企業から、現地のスタートアップまでを訪問することが可能です。「将来、英語を使って働く」「アジアで起業する」という選択肢を持つ生徒にとって、強烈な刺激となるでしょう。
3. 異文化・多様性の理解が深まる
ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、シーク教、仏教……宗教のモザイク国家であるインドでは、価値観の違いが日常そのもの。街を歩くだけでも「多様性とは何か」「共存とは何か」を実感できます。宗教施設の見学や、現地学生との交流を通して、「違い」を前提としたコミュニケーション能力が育まれます。
4. 自分を客観視する“問い”に出会える
普段とはまったく異なる価値観・環境・人々の中に放り込まれることで、自分の常識が相対化され、「なぜ自分はこう考えるのか?」「何を大切にしたいのか?」という深い自己対話が始まります。これは、日本では得がたい“成長の種”です。
インド修学旅行のモデルプラン(5泊7日)
日程 | 内容 |
---|---|
1日目 | デリー着、現地オリエンテーション |
2日目 | スラム訪問+NGO活動体験(教育支援) |
3日目 | グルガオンのIT企業視察+現地ビジネスマン講話 |
4日目 | インドの学校訪問・学生交流会 |
5日目 | タージ・マハル見学(世界遺産と観光の視点) |
6日目 | ふりかえりワークショップ+帰国準備 |
7日目 | 帰国 |
現地には日本語・英語対応のスタッフを配置し、安全管理や緊急対応も万全。宗教・食文化への配慮、体調管理の指導、出発前のオンライン研修など、教育機関との連携でカスタマイズ可能です。
実際の参加者の声(高校2年生)
「日本の教科書で“格差社会”と読んでも実感がなかったけど、目の前で学校に通えない子供と出会って、初めて“この世界に自分がいるんだ”と感じました。将来は国際協力の分野に進みたいと思います」
「現地学生との交流で、英語を話すのが怖くなくなりました。むしろ“伝えたい”気持ちがあれば、多少のミスは気にならないと気づけました」
なぜ今、学校教育に“インド”が必要なのか?
これまでの修学旅行は、「日本文化を学ぶ」「海外で異文化体験する」という枠に収まっていました。しかし、今後必要とされるのは、“世界の現実に触れ、社会の課題を知り、自分で考える力”を育む機会です。
インドは、これからの日本の課題(人口、教育、格差、グローバル化)を先取りして体験できる「未来の教室」と言っても過言ではありません。
まとめ:「観光」ではなく「問い」を持ち帰る修学旅行を
「インドに修学旅行なんて、危なくないの?」
「本当に高校生に意味があるの?」
そんな声もあるかもしれません。しかし、きちんと設計された教育プログラムと、信頼できる現地パートナーがいれば、インドは生徒たちにとって人生を変える体験となり得ます。
修学旅行の意味を、もう一度問い直す時がきています。
“見る”だけでなく“学ぶ”、ただ“行く”のではなく“生きる”、そんな旅が、インドにはあります。
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